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EFM8UB1のピン処理

Sililon LabsのEFM8 Universal Beeシリーズは、廉価・小型・必要十分の性能と三拍子揃ったUSB対応マイコン。
EFM8 USB 対応 Universal Bee 8 ビット・マイクロコントローラ

あまりメジャーではないものの、EFM8UB1はほぼ同クラスのPIC18F14K50よりも安価かつUSBシグナルでキャリブレーションするOSC内蔵で、外付け部品なしで動作できる優れもの。
また、工場出荷時にUSB CDC経由でファームを書き込めるブートローダが入っているため、専用ダウンロードケーブルなしでプログラムを書き込むことができる。

そんなEFM8UB1を使うための調査をしたのでメモ。

efm8ub1_qfn20.png

●電源まわり
VREGINとVDDにそれぞれパスコンを繋ぐ。仕様書の推奨は4.7uF以上+0.1uFの組み合わせ。
USBバスパワーの場合、USB電源をVREGINに接続する、VDDは内部LDOから3.3Vが出力されるのでパスコンのみ接続しておく。USB電源の入力はノイズフィルタ(フェライトビーズ)を入れることが推奨されている。
USBセルフパワーの場合、VREGINとVDDに外部LDOから3.3Vを接続する。USB電源は抵抗分圧を介してVUSB(P3.1)へ接続する。

●USB信号線
D+/D-をそのままUSB信号に接続する。ESD保護素子(TVSダイオード)を入れることが推奨されている。
ただしEFM8UB1デバイス側にも8kVのESD保護を内蔵しているので、あまり神経質にならんでもよさそう。

●I/Oピン
全てのI/OピンはVIO=3.3V時に5Vトレラント。
駆動能力はVIOの90%まで降下する(ドロップ0.3V)ポイントで±5mA、75%まで降下する(ドロップ0.8V)ポイントで±12.5mA。実用上は±8mAを上限として設計するのがベター。

●リセットとデバッグピン
C2CKピンは入力専用でC2デバッグピンとユーザーリセットピンを兼用している。内部プルアップ機能があるため、ユーザーで使わない場合は未接続のままでOK。
C2DピンはC2デバッグピンと、工場出荷時はCDCブートローダへのエントリピンを兼用している。ブート時にLになっているとCDCブートローダへジャンプする。ユーザーで使わない場合は未接続のままでOK。
詳細は下記pdf参照。
AN124 : Pin Sharing Techniques for the C2 Interface
AN945 : EFM8 Factory Bootloader User's Guide

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